それは危険なラブミッション
◇◇◇
「本当に入るの?」
「ああ。何を躊躇う」
「だって……」
木漏れ日の前で繰り返す押し問答。
動物園の帰り道、なぜか“最後の晩餐に食べたいもの”の話になり、木漏れ日の“ふわとろオムライス”と答えた私。
それに間髪入れずに反応したのはルイだった。
「そこへ連れて行け」
言い始めたら、頑として譲らない。
それを分かっていたはずが、安易に木漏れ日のことを話してしまった私の失態だった。
けれど、いざ案内したものの、中に入るのには相当な勇気がいる。
岬さんも訪れた店。
そこに間も開けずに、今度はルイを連れて来ているのだから。
「入るぞ」
「あっ……」
私の止める手もむなしく、木漏れ日のドアが開く。