それは危険なラブミッション
「昨日の彼と行くんじゃなかったの? 私、そのつもりでプレゼントしたんだけど」
「岬さんの都合がつかなくなったの。それで、たまたまルイがチケットを見つけて……」
「なるほどね」
そこでちょうどルイがトイレから歩いてくるのを確認して、夕菜は「少々お待ちくださいませ」と私たちのテーブルを離れた。
「随分と楽しそうに話していたみたいだが、彼女とは友達なのか」
「うん、高校時代からの付き合い」
「ここへはよく?」
「お店からも近いしね」
頷きながら答えた。
「ところで、さっきの話の続きだけど」
「さっきの話?」
ルイが首を傾げる。
「ルイは最後の晩餐には何を食べたいの?」
答えたのは私だけで、ルイの答えを聞きそびれてしまった。