それは危険なラブミッション
同じ業界にいれば、顔見知りなのは当然のこと。
岬さんは、曇らせていた顔を一瞬で笑みに塗り替えた。
「……本当に奇遇ですね、東城寺社長。この間のパーティはお疲れさまでした」
「すぐにどこかへ姿を消していたようだが?」
ルイが含ませたように言ってから私の方を見た。
「ええ、ちょっと大事な用があったものですから」
岬さんまで私を見る。
同意を求められているのか、それともルイに何か反論してほしいのか。
どうしたらいいのか分からず、私は俯くことしかできない。
ルイはともかく、岬さんに対して、この状況をどう説明したらいいのか、正直途方に暮れてしまった。
微妙な空気が流れる中、ルイの携帯が鳴り響く。
「ちょっと失礼」
と言いながら、ルイは店の外へと出て行った。