それは危険なラブミッション
今一番残されたくない二人になってしまい、緊張が更に私を包み込む。
けれど、そこでふと思い直した。
岬さんとは、お付き合いしているわけではない。
まだ会って数回の、友達とも呼べないような仲だ。
それならば、岬さんに対して後ろめたい気持ちになる必要はないのでは?
ただ一つ、私が岬さんに近づいた理由さえ知られなければ……。
そう思い直すと、気分が軽くなった。
「ここへ来てみてよかったよ」
不意に岬さんが話し出す。
「例の動物園のチケット、確か、明後日までだったよね?」
「はい……」
「仕事が早く片付いたから、今夜これから夜の動物園ってのはどうかなと思って」
「――ごめんなさい」
「え?」
「そのチケット、今日使ってしまったんです」
岬さんが目を瞬かせる。