それは危険なラブミッション
「……もしかして、」
「莉夏、悪いが、急な仕事が入ったんだ。今夜はこれで失礼するよ」
岬さんが言いかけたところで、ルイが外から戻ってきた。
携帯に入った連絡は、仕事だったようだ。
「今日は楽しかったよ」
私の耳元で囁いたかと思うと、岬さんと意味の取り兼ねない視線を交わし、颯爽と店を出て行ってしまった。
今度こそ本当に、岬さんと二人、残されてしまったのだ。
「……動物園、東城寺ルイと二人で行ったの?」
ルイが出て行ったドアの方を何となく見つめたままでいると、岬さんがトントンと私の肩先を突く。
小首を傾げて尋ねた。
「……はい」
「そっか」
岬さんは小さく息を吐き出すと
「送って行くよ」
いつもの笑顔で私の腰に手を回したのだった。