それは危険なラブミッション

マスターと夕菜の視線に見送られながら、今度は岬さんの車へと乗り込む。

車に詳しくないから車種までは分からないけれど、その車は岬さんのイメージとはちょっと掛け離れた真っ赤なスポーツタイプのものだった。
ただ一つ言えることは、高級そうだということ。

深く沈み込むようなシートに身を預け、おおまかな場所を告げると、一気に車が加速していく。

ルイの運転の仕方に比べると男性的というか……つまり、少し荒い。
とはいっても、身体を右へ左へ揺さぶられるほどの荒さではない。
あくまでも、優し過ぎるほどのルイの運転と比べると、だ。


「東城寺ルイと付き合ってるの?」

「えっ」


ストレートで唐突な質問には驚くしかなくて、少し高い声が出てしまった。


「――付き合ってなんていないです」

「でも、莉夏って呼び捨てだったね」

「……っそれは……」


そう言われると困ってしまう。

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