忘 恋

留衣の部屋に行くと
留衣は、気持ちよさそうに寝ていた。
それを見ていたら
私も寝てしまった。

次に目を覚ますと
私は、留衣に抱き締められて寝ていた。
私は、留衣にすり寄って
留衣の胸に頬をつけて

心咲さんが、言ってた話を
思い出した。
父親のせいで大事なものを
なくして、冷酷で冷淡になったと
その大事なものって、私?

考えていたら、留衣が
私をギュッと抱き締めた。
「雫っ···しずく·······、俺の雫。」
と、言ったから

起きているのかと思ったら
寝息をたてていた。
寝言‥‥‥?

私は、可笑しくなって、笑いながら
留衣の腕から抜けだし
起きた。

翔君の部屋に、行ってみると
翔君も気持ちよく、寝ていた。

私は、今日は遅番だから
朝は、少しゆっくりしていたら

家政婦さんが着たから
一緒に朝の準備をした。

すると、翔君が起きてきて
朝ご飯を食べさせて

その間に、留衣に
ご飯を食べさせる事にした。
部屋に行き、留衣を起こし

お粥を食べさせ、着替えさせ‥‥‥
昨日は、気づかなかったが‥‥
留衣の胸元に····指輪?
あれは、私の‥‥

留衣は、私の目線に気づいて
照れたように笑った。

また、薬を口うつしで飲ませた。

また、留衣はついでとばかりに
濃厚なキスをした。
「ん‥‥‥ぅん」
「そんな、声きいたら、我慢
     できなくなる。」

すると、コンコン‥
家政婦が、
「秘書の方が見えました。」
と、知らせてから
「翔さんを幼稚園に連れて行きます。」
と、言った。
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