忘 恋

園長、芹香ちゃん、要は帰って行った。

雫が、あれから、目を覚ますことが
なかったために、また、でなおすと。

雫のクラスは、他の先生が
見ることになった。

その夜、雫は痛みと熱にうなされ
痛み止や熱を下げる
点滴や注射をされたが、
中々効かずに苦しんだ。

俺は、雫が苦しむのを
見ているしかなくて
情けなく思いながら、
汗を拭き、手を握るしかなかった。

この痛みは、四、五日続き
雫は、目を開けている時間は
短かった。
痛み止めに、眠る薬が
入っていたためだ。

雫の両親、俺の母親、姉の心咲、
翔、芹香ちゃんは、
毎日来ていたが、雫と話すことは、
出来ずにいた。
翔は、毎日、泣いてばかりいたが
雫の両親は、翔を毎日励まして
くれていた。

十日過ぎた当たりから、
雫は、少し長く、目をあけていれる
ようになった。

目が、あいてる雫をみて‥‥
翔は、ベットに上がり雫に抱きついて
雫も、翔を抱きしめ、
「翔、どこも怪我してない?」
「うん、ママごめんね。
      僕のせいで。」
「バカ、翔。
ママは、翔に怪我がなかっただけで
嬉しいの。わかった?」
「うん、うん。」
「翔、ママから、離れないでね。
ママ、翔がいないと、生きて
いれないから。」
「僕も、ママが好き
    大好き。」
と、翔が言うと、留衣が
「はあ?雫は、俺の。」
と、翔を抱き上げて
ベッドの下に下ろした。

私は、可笑しくて
クスクス、笑った。
『ルナさん、翔を生んでくれて
ありがとう、あなたもどうぞ
幸せになって下さい。』
と、心から願った。
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