忘 恋

予定日間近になったが
翔も心配だから、実家には帰らなかった。
お父さんも一人になるし‥‥
高野のお義母さんと心咲さんが、
来てくることになったから
甘えることにした。

今日は、朝からお腹の調子が悪く
お義母さんも心咲さんも、ソワソワ。
翔は、幼稚園に行き
留衣も一応、会社に行った。

うーん。うーん。
痛いなぁ‥‥

心咲さんが、はかると
10分間隔。

病院に入った。

留衣にも連絡を入れ
お義父さん、実家の両家にも
連絡をいれた。
翔は、もう少しして
心咲さんが、迎えに行ってくれる。

先生から、分娩室に移動するように
言われたとき、調度留衣も病院に
ついて、一緒に分娩室に入った。

痛みが来るが
先生から、まだダメだよ
逃して‥‥とか‥‥
汗と痛みで‥‥
留衣は、汗を拭いたり
腰をさすったり
手を握ったりしてくれた。

次にきたら
いきんでね!!
と、先生の言葉に。

「オギャー、オギャー」

「はぁい、ママ、可愛い女の子ですよ。」
と、先生に抱かせてもらい
留衣と、感動して二人で泣いた。

留衣は、赤ちゃんを抱かせてもらい
「雫、この子は、心結(みう)にする。」
「うん、心結ちゃんなんだ。
     可愛い、響きだね。」
「ああ、色々考えたんだ。
良かった、気に入ってくれて。」

「気に入った。ありがとう、留衣。」

心結ちゃんは、新生児室に
入ったから、皆もみてるかな。
翔は、どう思ったかな?
と、思いながら
病室に移動した。
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