焦れ甘な恋が始まりました
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――――「ありがとうございました。編集が終わりましたら一度、ご連絡いたします」
長いインタビューを終え、満足そうな笑顔を見せたディレクターさんが挨拶をして帰った後は、どっと疲れを滲ませた社長だけがVENUSの事務所内に残った。
「……疲れた」
「お疲れ様です」
ソファーに雪崩れる社長の前に、そっと置いた淹れたての熱いお茶。
シワにならないようにとスーツのジャケットを受け取りハンガーで壁にかけてから社長に振り向けば、目が合った瞬間、とても柔らかな笑みを渡された。
その笑みに釣られて笑みを返せば「ありがと」と、短い返事をくれた社長。
そうしてそのまま湯呑みに口をつけて、喉を潤すと……
「…………はぁ、落ち着く」
今度は心の底から吐き出すような溜め息を吐いて、ソファーにその身体を沈めた。