ソフレしかいらない
その時だ。
バン!!と扉が開く音が響き渡り、私も課長もビクッと体を震わせる。
顔を上げれば、目の前には血相を変えた神崎が立っていた。
「課長、今のお話し聞かせてもらいました。課長はセクハラ、パワハラに十分相当する発言と行動をされてますが、どういうお考えでいらっしゃるのかお聞かせ願いたいですね」
「か、神崎…お前…」
課長は慌てて私から離れ、これは誤解だとシラを切る。やはりこの会社に巣食う男どもは、女を物としか認識していないのだ。
それを理解しているからこそ、この性格を武器に生き抜いてきたつもりだった。それなのに、こんな風に誰かに守られることを実感してしまうと、弱い女の部分が顔を出して泣きたくないのに涙がこぼれそう。