ソフレしかいらない




「あの男、やはりどうしようもないクズだったな」



あの後、淀川の元に押し掛けた私達を見てヤツは怯んだ。会社に来られる事を全く予想していなかったらしく、弱味を握られている淀川はいとも簡単に陥落した。


申し訳ないと謝った淀川の姿は蛇に睨まれた蛙と同じ状態。


初めからこうなると分かっていただろうに、どうしてあんなに強硬な態度に出たのかが不思議でならない。要するに何も考えていないってことだ。



「ま、明日からはきちんとやってくれるようだしイイじゃない」

「そこが甘いんだよ、希未は」



腕枕をしてくれていた克哉が、体を起こし私に覆い被さる。


眉間に皺を寄せていてどうやら怒っている感じだ。その顔が可愛くて、克哉の顔に手を伸ばせば、その手に優しくキスをくれた。


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