恋の魔法と甘い罠~おまけSS
《晴希side》



「鷹山、行くぞ」


「あ、はい」



糊のきいたシャツに着替えて営業課に戻るとすぐに鷹山に声をかける。


最近は新人教育というものを任されているからか、鷹山と営業に出掛けるのは珍しいことで。


けれど、正直この時間にほっとしている俺がいる。


そのまま二人でエレベーターに乗り込むと、鷹山は俺にニヤリとした顔を向けてきた。



「俺さっき鮎川に会ったんすけど」



玲夢の名前が出てきて、反射的にピクリと身体が小さく跳ねる。



「なんか、すっげー色っぽかった」


「は?」



思いきり眉を寄せながら鷹山に視線を移すと、ちょっと慌てた表情に変わる。
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