腹黒王子に秘密を握られました
 

金子に、相楽さんと一緒にランチに行くと話すと、大丈夫かと心配された。

今までさんざん嫌がらせされたり、悪口を言われたりしたから、不安な気持ちもあるけど、でもなんとなく大丈夫な気がする。

そう言うと、のん気だなと呆れられた。



相楽さんが選んだお店は、前に柴崎くんときたおしゃれなカフェで、迷わずオープンテラス席に陣取る。

おしゃれピーポーはほんとオープンカフェが好きですね。
私は寒いし居心地が悪いんですけど。

ウエイターさんが貸してくれたひざ掛けを腰の周りにぐるぐる巻きそわそわしていると、相楽さんはそんな私におかまいなしで、届いた料理の写メをパシャパシャ撮る。

さすがおしゃれ女子。
百点満点の綺麗な笑顔を浮かべ自撮りまではじめた。

おしゃれなカフェで写メを撮りなれておる。
もし私がやったら挙動不審で、盗撮してるのかと疑われてしまいそうだ。

綺麗にネイルのぬられた指でスマホを操作している相楽さんに、「あの」と声をかけた。
スマホに向いていた視線が、ちらりとこちらを見る。

「私が腐女子だって、他の人に言わないでくれて、ありがとうございました」

「別に」

ぷいっと顔をそらし、またスマホに触れる。
きっとSNSに今ランチ中、とか投稿しているんだろう。
そう思いながらスプーンを持って届いたオムライスを食べ始めると、テーブルにスマホを置いた相楽さんがこちらを見た。

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