腹黒王子に秘密を握られました
「ねぇ、友野さん、私ってどう見えます?」
「どうって、おしゃれで可愛くて男にモテそうなリア充」
「ですよねー」
私の答えになぜかふくれっつらをする相楽さん。
何が言いたいのかわからなくて、私は首をかしげた。
「友野さん、昨日言ってた、彼氏いない歴二十七年って本当ですか?」
「恥ずかしいですけど」
「私も、おんなじ」
「は?」
「だから、私も男と付き合ったことないって言ってんの。まぁ私はまだ二十五歳だけど」
「はぁ……!?」
相楽さんが男と付き合ったことないって!?
こんだけ可愛くて、あんだけ積極的に金子に声をかけてたのに!?
なにそれ。キャラ崩壊甚だしいから!
異性を恋愛対象か否か、同性を自分よりモテるかどうかでしか判断しない、典型的恋愛脳の女子なんだから、もっと男をとっかえひっかえしてるのかと思ったのに!
「私、顔がいい男が好きなんですよねー」
「あぁ、前に言ってましたね、そんなこと」
「ミーハーな姉の影響で中学の時からアイドルのおっかけやってて、コンサートには自作のうちわ持って参戦するし、移動日調べて空港で出待ちとかしてたんですよ」
「わ、意外……」
「元々面食いだったのがエスカレートしていって、その辺にいるレベルの男じゃぜんぜん恋愛対象にならなくって、気づいたらこの歳になっても誰とも付き合ったことないんですよね」
「そうだったんだ……」
アニメオタクの私と、アイドルオタクの彼女。
ちょっと、いやかなり親近感を持ってしまう。