腹黒王子に秘密を握られました
 






事務所の私のデスクの上にたくさん並んだお菓子と袋。

大きな袋で買った飴やチョコやクッキーを、可愛らしい袋に小分けに入れてリボンを結んでいく。

「拓斗くん、リボン結び上手!」

「お姉さんがヘタクソなんだよ。さっきのもたて結びになってたよ」

お菓子の袋詰めをしていた男の子は、いひひ、と歯を見せて笑った。

なんじゃその小生意気な笑顔。
クッソ可愛いな!!

「バレた? お姉さんリボン結び苦手なんだよね」

「しょうがないなぁ。僕がやり方教えてあげるよ」

こんな幼い男の子に『しょうがない』なんて呆れられて、こんなに滾るとは思わなかったよ、ちくしょう。
新しいジャンルに開眼しそうなんですけど。

「本当? 拓斗くんが教えてくれるの?」

「僕もママに教えてもらったんだよ」

うひゃー。
自慢げにママとか言って、ママのことが大好きなんだね! 
マジ天使だわこの子。


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