腹黒王子に秘密を握られました
「そっか。パパもママも拓斗くんが大好きなんだね」
「え……?」
「ふたりとも拓斗くんが大好きで大切だから、たまにケンカしちゃうんだよ」
「そうなの?」
「パパとママが離婚しちゃったとしても、それは拓斗くんのせいじゃないし、離れて暮らすことになっても、ふたりとも拓斗くんが大好きなのは変わらないよ」
「本当に?」
「本当に」
私が力いっぱいうなずくと、拓斗くんは安心したように笑った。
「じゃ、お菓子を詰めるお仕事も終わったし、次はお絵かきして遊ぼうか」
「うん! 僕お絵かきも好きだよ」
「本当? お姉さんも得意なんだよ」
「リボン結びはヘタクソだけど?」
「拓斗くん、けっこう意地悪だよね」
私がふてくされて頬を膨らませると、「ごめんね、お姉さん」と小さな手で頭をなでなでしてくれた。
拓斗くんの無邪気な笑顔が尊すぎて、腐ったお姉さんはもう泣きそうです……。