運命の出会いって信じますか?
「もう大丈夫だから。英輔がここに来てくれる日を楽しみにしているから。」
しばらくして私が落ち着くと、お姉ちゃんと真美の話になった。
会話の内容は何でも良かった。
私は電話を切る事がすごく惜しく感じて…。
多分英輔の方もそうだったんだろう。
一度終わりかけた会話は続いていった。
「華にはすごい味方が二人も居るんだな。あの二人は敵に回したくない。」
ため息交じりに英輔はつぶやく。
私は今の真美の様子を話した。
「そうか、あの子達も大きくなっているだろうな。」
真美の二人の子供の出産祝いを英輔と届けに行った事が、つい最近の事のようだ。
「下の子は生まれた時しか顔を見てないもんな。その子が3歳か。時が経つのは早いもんだな。」
「そりゃ、私達だって2年間顔を合わせていないんだものね。」