運命の出会いって信じますか?
私達はまたいつの間にか歩き始めていた。

確かに英輔との関係が揺らいでいた2年間。

あの時に生都くんの本気の気持ちをぶつけられていたら、私はどうしていただろう。

私は笑いながら、首を横に振った。

「野々村華さん…?」

私のその様子に、不思議そうに私の名を呼ぶ生都くん。

「ごめんね。多分無理だったと思うよ。」

そう、やっぱり私の中には英輔しかいなくて…。

逆に生都くんから何かアクションを起こされていたら、私は迷わず英輔の居るタイに飛んでいただろう。

英輔の気持ちを、そして自分自身の気持ちも一緒にきちんと確かめるために。

そこで私はハッとする。

それが英輔にも分かっていたのだろうか。

だからタイに私が行かない事にも怒らなかった…?

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