運命の出会いって信じますか?
私が英輔の元に行くという事は、私達の終わりを意味していたのかもしれない。

英輔の限りない私への信頼…、そして愛を感じた。

思わず立ちつくす私に、生都くんは思いきり手を引っ張った。

「今は違う男の事は考えないで。俺との大事な時間なんだから。」

そして映画館の前で彼は止まると、もう一度私を見た。

「何が見たい?」

私はチケット売り場の上演映画の一覧を眺める。

「見たい映画はあるんだけど…。」

私はためらいがちに生都くんを見る。

「何?」

そう、なかなか英輔が私と行ってくれない映画のジャンル。

生都くんは驚いた顔をしたけれど、苦笑いしながら私を見た。

「良いよ。」

私は誰もが涙するという悲恋の映画タイトルを示したのだ。

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