運命の出会いって信じますか?
「そうだな。一週間ほど働いてから名古屋行きになるな。」

何気ない様子で英輔が言う。

これは…。

「英輔は私の復帰に加担したのね。」

私は英輔に怒った顔を見せる。

「俺は困った上司の顔を見たくない。それに…。」

英輔は私の頬にキスをした。

「華を家に閉じ込めておくなんて勿体ない。」

「でも私は東京本社で働くなんて無理だよ。」

私はついつい弱音を吐く。

「名古屋支社でも初めはオロオロしていたじゃないか。そこから始めればいいんだよ。」

英輔は優しく笑う。

「華なら大丈夫。俺のお墨付きだ。とにかく頼んだぞ。」

こういう時の英輔には逆らえない。
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