運命の出会いって信じますか?
私は諦めたように日下君の顔を見た。
彼は真面目な顔をしてつぶやいた。
「徐々に慣れていくよ。長いお付き合いになるだろうからね。」
突っ込みどころ満載のそんな一言に、私はあえて黙っていた。
「どこに行くの?」
話題を変えようと、私は日下君に聞いた。
「遊園地なんてどう?人が多いかもしれないけど…。」
「へぇ~、日下君が遊園地?」
思った事がすぐ言葉になってしまった私。
「似合わない?」
少し照れたように、私から視線を外す彼。
いつも落ち着いているように見える彼のそんな仕草に、意外な印象を受ける。
あの最終面接で会ってから、随分彼と接しているつもりでいたけれど、まだまだ私の知らない表情がたくさんありそうだ。