恋の魔法と甘い罠Ⅱ
そんなときに鳴り響いたあたしのスマホ。


手に取ると、そこに表示されていたのは晴希さんの名前で。


一瞬出るのを躊躇ってしまった。


けれど、すぐに指をスライドさせてスマホを耳に当てる。



“玲夢?”


「うん」


“どこにいる?”


「え」


“俺、今家に帰ってきたんだけど”


「あ……」



そうだよね、あのまままっすぐ帰ればそろそろ家に着いてしまう頃で。


けれど今のあたしには、晴希さんと普通に接する自信がなくて。



「ごめん。ちょっと遅くなる」



さっきまで早く晴希さんに会いたいって思っていたのに、今は会いたくないって思ってしまった。



“今、どこにいる?”
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