恋の魔法と甘い罠Ⅱ
だってたぶん彼女は晴希さんのことが好きなんだよ?


ここぞとばかりに晴希さんに甘えるに決まっている。


そんな光景を想像しながら晴希さんの帰りを待つなんて、辛いもん。


けれど、こんなことを考えてしまうあたしは、心狭すぎるよね。


ここはちゃんと理解して、首を縦に振らなければならない。


なのに、なかなか首が動いてはくれなくて。


視線だけが下がっていく。



「玲夢?」



晴希さんはそんなあたしの顔を心配そうに覗き込んできた。



「ごめんな」


「え」


「ただでさえ、最近帰りがおせーのに、更に遅くなっちまうもんな」



このあたしの態度を二人の時間が削られることへの不満ととった晴希さん。
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