恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「あたしは、五階」



あたしの働く会社はこのビルの五階から七階に入っていて、経理課は五階にある。



「すっげえ久しぶりだよな」


「うん」



高校三年に上がるときに別れて以来だから、八年ぶり。



「玲夢、すっげえ綺麗んなったな」


「え」


「あの頃はどっちかというと可愛い系だったけど、今はすっげえ綺麗」


「何言ってんの?」



お世辞だとわかっているのに、あまりにもストレートな言葉が飛んでくるから、頬がカッと熱くなる。



「朔も、変わったね。すぐにわからなかったよ」


「はは、イイ男になった?」


「うん」



スーツを着ているせいか、あの頃よりも大人の雰囲気を纏っていて、更にかっこよくなった。
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