恋の魔法と甘い罠Ⅱ
断ろうと口を開きかけるけれど。



「ちょっと話したい」



顔を覗き込んできた朔には、ついさっきまでの笑顔が消えて真剣な眼差しを向けてきている。


出かかった言葉が喉の奥にぐっと詰まってしまったあたしの手首を掴んだ朔は、「10分だけでいいから」と言いながら歩き始めた。



「ちょっ、朔っ!」



手を離そうとするけれど、朔は更に手にぎゅっと力を入れたからそれが離れることはなくて。


あたしも引っ張られるように朔についていく。


そしてカフェに入ると、案内された席に向かい合って座った。



「もう、相変わらず強引なんだから」


「そうじゃなきゃ、玲夢はついてこなかっただろ?」


「そうだけど」
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