恋の魔法と甘い罠Ⅱ
確かに帰ろうとしていたけれど。


でも慌てて帰る必要はないし。


ていうか、早く帰れば帰るほど一人の時間が長くなるし、こうやって誰かと一緒にいると何も考えなくていいから、ちょっとありがたいと思ってしまったけれど。


でもでも、元彼と二人きりで会うなんてよくはないよね。


……やっぱり早く帰らなきゃだよね。


コーヒーを二つ注文すると、早速口を開く。



「何か話したいことでもあるの?」


「ん?」


「だって、こんな風に強引にするから」


「ああ、まあな」


「何?」



よく考えると会社内のカフェにいれば、知っている人に会う可能性があるってことで。


変な噂でもたてられたら堪らないなと、早く話を聞いてしまおうと思ったけれど。
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