恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「そっか」



ほっとした表情を浮かべながらそう言う朔は、そのまま生ビールの入ったジョッキを口に運ぶ。



「朔がビール飲んでるとか、不思議な感じだね」


「ははは、あの頃は高校生だったもんな。俺、毎日コーラばっか飲んでた気がするわ」


「ふふ、朔はコーラが好きだったもんね」


「玲夢はミルクティーだったよな」


「うん」


「今でも好き?」


「え?」


「ミルクティー」


「うん、好きだよ。疲れたときなんて特によく飲んでるもん」


「そうなんだ」



瞳をやさしく細めながらあたしの話を聞いている朔に、またあの頃の姿を重ねてしまう。


あたし、どうかしちゃったのかな。


朔といると、どこかほっとしている自分がいる。
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