恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「毎日通ってるわけじゃないし大丈夫だもん」


「ふーん……」



朔はそう言いながらふいっと視線をそらす。



「おまえ、しつけえなー」


「は?」


「玲夢も結婚するんだし、そろそろ諦めろよ」



宥めるように朔の背中をぽんぽん叩きながらそう言う琉生に、朔はむっと唇を尖らせる。



「今の玲夢、全然幸せそうな顔してないんだぞ。諦められるわけねーだろ?」



朔の言葉に、他人から見てもあたしがそういう顔をしているんだと知って、胸がずきずきと痛む。


晴希さんに想われている実感もちゃんとあるから幸せだけれど、一緒にいられる時間の少なさ、自然と耳に入ってくる噂や目にしてしまうものに、じわりじわりと不安を感じてしまっている。
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