恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「どうだった? 結婚式」



然り気無くあたしの手をとって歩きながらそう訊いてきた晴希さん。


さっきまでの時間を脳内に思い浮かべると、自然と頬が緩む。



「うん。めちゃめちゃよかった。幸せそうで、あたしまで泣けてきちゃったよ」


「そっか」


「あたしたちもそろそろ準備しなきゃだよね」



あたしたちもあんな風に結婚式をするんだ……と想像すると、口許がにやけてしまう。



「んー、そうだな」



けれど、そんなあたしとは対照的に晴希さんの声は何だか乗り気ではないそれに聴こえて、ちらりと隣を見上げる。


変わった様子はないように見えるけれど。
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