恋の魔法と甘い罠Ⅱ
腰に添えられていた手は、パーティードレスの裾から足を撫で上げるように入ってきて、後頭部にある手はそのまま肩を滑り膨らみを包み込む。



「はる、きさっ……まっ、て!」



目の前の胸に手を添えながら、唇の隙間をぬって絞り出すように出した声が晴希さんの耳に届いてくれた。



「ん?」



あたしの顔を覗き込んできた晴希さんに、今の気持ちを伝える。



「ここじゃ、なくて……ベッドに、いきたい」



最近は、いつだったかな? なんて考えなければならないほど身体を重ねていなかったあたしたち。


久しぶりに抱かれるなら、ちゃんとベッドで、ちゃんと晴希さんの胸の中で抱き締められながら、抱かれたいって思った。
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