恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「そう思うよな? 玲夢も」


「え?」



朔は突然あたしに話しかけてきたけれど、全然聞いてなかったよ!



「えっと……」



そんなあたしにぷっと吹き出す朔。


もしかして聞いていないのをわかっていながら、あたしに問いかけてきた?


無意識にむっと唇を尖らせていたらしく。



「ちょっ!」



朔の人差し指があたしの唇にちょんっと触れる。


思わず体を仰け反らせてその指から逃れようとしたけれど。



「二人は付き合ってるの?」



こんなあたしたちを見ていた人たちは、そんな勘違いな質問をしてきた。



「ちがっ!」



けれど否定したのはあたしだけで、朔は「どうかなー」なんて言いながら笑っている。
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