恋の魔法と甘い罠Ⅱ
けれど、晴希さんにそんな時間があるわけがないし。


というか、そもそもここで“それ以上”できるわけもないし。


と言いつつ、何度かシたことはあるんだけれど。



「あたしも、晴希さんと、一緒だよ?」


「ん?」


「ずっと、晴希さんに触れたくてしょうがなかった」



そう言って、晴希さんにぎゅっと抱きついて目の前の胸に顔を埋める。


そしたら自然と入り込んでくる晴希さんの匂いがあたしの鼻腔に触れて、ただそれだけで幸せな気持ちになってくる。


けれどそんなあたしをよそに晴希さんは、「あーもう」と呟くように溢しながら溜め息をついた。
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