恋の魔法と甘い罠Ⅱ
そんなあたしに瞳を大きく見開いた晴希さん。


そのまままた溜め息を吐く。


けれど、何も言うことなく、あたしの腰を引き寄せてぎゅっと抱き締めてきた。


あたしも抱き締め返しながら口を開く。



「大変だろうけど、頑張ってね。あと、無理はしないでね」


「ん、サンキュー」



そのまままた抱き締める腕に力を込めたあと、晴希さんはゆっくりと離れて顔を覗き込んできて、触れるだけのキスをする。



「よしっ、充電完了。あ、弁当ありがとな」


「うん」


「……本当に気を付けて帰れよ」


「……うん」



離れたくないけれど、これじゃきりがないからあたしから背中を向ける。
< 325 / 491 >

この作品をシェア

pagetop