恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「本当に、無理しないでね」


「ん」



そのままドアノブに手をかけてドアを開く。



「……じゃ、ね」


「ん」



後ろ髪引かれながらも会議室を出て、そのままエレベーターに乗り込んだ。



外に出ると、生温い風が頬を撫でる。


いつもならあまり好きではないこの空気も、今は晴希さんと会えて話をしたり触れ合ったりしたことで気持ちが上がっているからか、心地よいと感じてしまう。


同じものなのに、気分次第で違うものに感じるから不思議だ。


自然に頬が緩むのを感じながらそのままタクシー乗り場へ向かった。
< 326 / 491 >

この作品をシェア

pagetop