恋の魔法と甘い罠Ⅱ
確かに。


最近はそういう噂を一切聞かなくなった。


きっと石崎さんは自分で噂を広めなければならないほどに追い詰められていたのかもしれない。


そして、彩未の言うようにあたしに攻撃することで安心感を得ていたんだ。


そう言われると、さっきまで感じていた辛さとか悲しみとか不安とか……そういうものが不思議なほどにすーっと消えていく。



「玲夢は、今頑張っている晴希さんのことを信じて待っていてあげなよ?」


「うん」



彩未はこういう辛さを何度も潜り抜けている。


琉生が女優さんと共演する度に、ラブシーンを撮影する度に、そういう場面を見て心を痛めていた。


それに直接言われたこともあったと言っていた。
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