恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「あの女だよ」



『あの女』……。


それって、石崎さんのことだよね?



「実は、盗聴されてたんだよ」


「え」



晴希さんの口から物騒な言葉が飛び出してきて、思わず目を見開く。



「俺と玲夢のこと。……しかも盗撮も」



晴希さんは小さく息を吐いたあと、あたしの肩に腕を回してきてそのままあたしの頭が晴希さんの肩に乗るようにそっと抱き寄せる。



「俺と玲夢が一緒にいるのを見たときのあの女の気性が半端なくてさ。このまま玲夢と一緒にいたら、玲夢に何かすんじゃねーかと思って。だから、玲夢と距離を置いてるように見せかける為に鷹山んとこに泊まってた。
まあそれが、実際に距離を置くことになっちまったんだけどさ」


「……」
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