恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「また盗撮とか盗聴されてたりしたら……と思うと、玲夢にはその理由すら伝えることもできなかった。実際スマホも覗かれてたしな」



そう言って晴希さんは肩に回していた腕を腰に移動させて、そっと抱きしめてきた。



「ごめんな。不安にさせてたよな」


「ううん、大丈夫」



本当は不安で不安でしょうがなかった。


大丈夫だと言いきれるものではなかった。


けれど、こうやって晴希さんの体温や匂いに包まれていると、そんなことすら忘れてしまうから不思議だ。



「何も言えなかったからさ。マジで、玲夢が離れていくんじゃねーかと思って、ひやひやしてた」


「離れていかないよ」


「ん。……けど……」



そう言って言葉を止めた晴希さん。
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