恋の魔法と甘い罠Ⅱ
そんなあたしに、晴希さんはぷっと吹き出してそのまま腰を抱き寄せる。



「何言ってんだよ。玲夢が一番に決まってんだろ?」


「ほ、本当?」


「当たり前だろ? やっぱ、早めに嫁に出して、二人きりの時間を楽しむか」


「……」



それは嬉しい提案だけれど、晴希さんの言う『二人きりの時間を楽しむ』が、普通に聞こえないのはどうしてだろう。



「何だよ? 不満?」


「え」


「ここに皺が寄ってる」



そう言いながら人差し指であたしの眉間をとんっと触る。



「そんなことないよ」



とは言ったけれど、本当はその言葉の真意が気になる……とは言えない。
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