恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「あの場面……」
「……」
目一杯眉を下げて申し訳なさそうにしている晴希さんの表情が視界に飛び込んでくる。
でも今は本当にそれどころではない。
「ごめん、晴希さん。あたし、早く戻らなきゃ。帰ってからまた話をしよう?」
昼イチでまとめなければならないデータがある。
だからちゃんと時間通りに戻らないと間に合わない。
晴希さんは手首を握っている手にぎゅっと力を込めたあと、さっと離す。
そしてあたしに背中を向ける。
「行けよ」
「え?」
「早く戻らなきゃならねぇんだろ? 早く行けって」
「……」
「……」
目一杯眉を下げて申し訳なさそうにしている晴希さんの表情が視界に飛び込んでくる。
でも今は本当にそれどころではない。
「ごめん、晴希さん。あたし、早く戻らなきゃ。帰ってからまた話をしよう?」
昼イチでまとめなければならないデータがある。
だからちゃんと時間通りに戻らないと間に合わない。
晴希さんは手首を握っている手にぎゅっと力を込めたあと、さっと離す。
そしてあたしに背中を向ける。
「行けよ」
「え?」
「早く戻らなきゃならねぇんだろ? 早く行けって」
「……」