恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「そんな必要ねーって」


「え、何で?」



首を傾げるあたしを見ながら立ち上がった晴希さんは、そのまま後ろの障子を開けた。



「ほら」


「ええっ!?」



吃驚し過ぎて瞳を大きく見開く。



「ここに一緒に入るんだよ」



視界に飛び込んできたのは、大きな窓ガラスの奥にある露天風呂。


どうやら部屋にも露天風呂があったらしい。



「部屋にもついてたんだね」


「まあな」



窓ガラスに近づいてそれを開けると、温泉独特の匂いがふわっと漂ってきた。



「早めに入ろうぜ。じゃねーと、身体冷やしちまう」


「うん」



この時期昼間はあたたかいけれど、夜になると急にひんやりと冷えてくる。
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