恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「晴希さんっ! 写真撮って!」



バッグからスマホを取り出してカメラを起動させてから、晴希さんに手渡す。



「撮るぞ」



右手でうさぎを撫でながら左手でブイサインを作って、微笑みながら晴希さんの方に視線を向けた。


撮り終えて、もう一度そーっとうさぎの背中を撫でたあと手袋をはずすと、



「ほら」



と差し伸べられた手。



「え」



何のことかわからず晴希さんを見上げる。



「玲夢は夢中になると、ぱっと何処かへ行ってしまいそうだから、ほら」



そう言ってさらにあたしの方へ手を差し出してくる。


確かにあたしは好きなものにはすぐに夢中になってしまうし、知らぬ間にぱっと飛び出してしまうかもしれない。


この人混みの中ではぐれたら大変だよね。
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