恋の魔法と甘い罠Ⅱ
差し出された左手にそっと右手を重ねると、晴希さんは恋人繋ぎでぎゅっと握ってきた。


初めてでもないし、もう何度もこういう繋ぎ方はしているのに、どきんっと鼓動が跳ねる。


そんなあたしには気づかずに晴希さんは足を進める。


いつもこうやって自然に手を繋いだりしてくるけれど、晴希さんは平気なのかな。


ちらりと晴希さんを見上げるけれど……うん、普段通り。


やっぱりあたしだけがどきどきしているのかなぁ。


はあ、と小さく溜め息をつくと、突然足を止めた晴希さん。


もしかして溜め息が聴こえちゃった!?


感じ悪かったかな!?



「た、楽しいよっ!」



慌てて変な意味はないことを伝えようと口を開いたけれど。
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