恋の魔法と甘い罠Ⅱ




「美味しい~」



旅館に着いて、温泉に入ってから頂いた夕食は海の幸たっぷりの懐石料理で。


どれを頂いても頬っぺたが落ちそうなくらいに絶品だった。


さすが海に面した場所にある旅館だなと感心する。



「そろそろ行かなきゃな」


「え」


「風呂だよ」


「あ……もうそんな時間?」



破裂しそうなくらいに満腹になったお腹をさすりながらそう言ったはいいけれど、できることならもう少しあとで行きたいと思ってしまう。


だって、これから行くお風呂は貸し切り風呂だからだ。


てことは、晴希さんとふたりで入るということで。


今あたしのお腹は浴衣の上から見ているだけでもわかるくらいにぽっこりと出ていて。


そんな姿を晴希さんに見られるなんて、恥ずかしすぎて嫌なのに。
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