恋の魔法と甘い罠Ⅱ
あたしもそのあとに続かなければ! と慌てて浴衣を脱いで、持ってきた浴用タオルで胸から太股辺りまでを隠すように当てて外に出る。


既に露天風呂に浸かっている晴希さんの視線を感じながら、かけ湯をしてあたしもそそそっとお風呂に浸かった。



「気持ちいいな」


「うん」



浸かりながらでも見える海を眺めながら、ほっと息をつく。



「なあ」


「ん?」


「何でそんなに離れてるわけ?」


「え」


「もっとこっちにこいよ」



晴希さんはそう言うけれど、恥ずかしくてこれ以上近づけない。


そんなあたしに、



「折角一緒に入ってんだろ? こんなに離れてたら意味ねーじゃん」



晴希さんはそう言いながら、じわりじわりと距離を詰めてきた。
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