恋の魔法と甘い罠Ⅱ
晴希さんのその行動に、あたしは無意識に後ずさっていたらしく。



「逃げんな」



晴希さんはそう言いながら一気に距離を詰めてくる。



「ひゃっ!」



そしてあたしの腕を掴んでぐいっと引っ張るから、晴希さんの胸に飛び込むような感じになって。


そのまま後ろからぎゅっと抱き締められた。


頬がカッと熱くなるのを感じながらも、一緒にお風呂に入るときはいつもこの位置だからか、どこかほっとする気持ちも存在していて。


晴希さんは後ろから肩に顎を乗せて、囁くように声をかけてきた。



「玲夢、上見てみ?」


「え、上?」



言われるがままに視線を上の方に移す。



「わあ、綺麗ー!」



空には満天の星空が広がっていた。
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