恋の魔法と甘い罠Ⅱ
そんなあたしの心の声が聞こえたかのように答えてくれたけれど。



『今ちょっと抜けてきたんだよ。なんか玲夢のことが気になってさ』


「……」


『今朝も元気がなかっただろ?』



隠そうとしてもいつも隠しきれない。


でもいくら噂があると言っても、晴希さんは仕事をしているわけで。


何かあるわけでもないのに言えるわけがない。



「大丈夫だよ」


『本当に?』


「うん」



こうやって心配してくれただけで十分。


そう思っていたけれど。



「!」



突然耳に届いてきた声に胸が大きくざわつく。



『わり、呼ばれたから行くな』


「うん」



そして切られた電話。


今のは何?


晴希さんは呼ばれたって言ったけれど。
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