強引上司とオタク女子
「……ふ、むう」
ところが顔を上げた途端、野獣の急襲を受ける。
腕を掴まれてそのまま壁に背中を押し付けられて、唇は塞がれ息が出来ない。
これ、普通に痴漢行為ー!!
「ふっ、ん、んんっ」
なんとか押し返すものの、力負けしてる。
奪われるようなキスの後、ようやく呼吸ができるようになった私は、力が抜けてズルズルと座り込んだ。
「……いきなりは嫌って言ってるじゃないですか」
真っ赤になりつつそう言うと、「まずはキスに慣れろよ」と笑われる。
「まあ、開発していくのも面白そうだからいいか。今度泊まりにくるからな、いいな」
「はぁ? ダメ……」
返事を聞く前に、出て行かれてしまった。
ちょ、ちょっと。
許可は出してないよ?
いつか押し切られそうな自分にビビりつつ、気分は軽くなっていた。
私は私でいいのなら、そうなる勇気が出るまではなんとか逃げてもいいだろう。
だって、今の私が好みの女だって、彼は言ってくれたから。
【Fin.】


