その瞳をわたしに向けて
「剛平君、ダメじゃないっデートだったらもっとお洒落なとこにしなくちゃっ」 


40代位だろうか、少しふくよかだが着物の似合う明るく可愛らしい感じの女将さんだ。

お喋りが好きそうで、ニコニコと美月達の前におしぼりを置いた


「いいんですよ、こいつどちらかと言うと和食好きみたいだから」


へっ、そんな話したことあったっけ?

眉を寄せる美月に、松田がおしぼりを手に取って、こちらを向いた

「この前の居酒屋でお前が頼むものっていったら、つくね、板わさ、さしみ、肉じゃが、たこぶつって酒のつまみばっかだったたろ………」

「……………うん」

「なんとかカルパッチョとか、チーズ系とか普通女子ってそんなもん食べると思ったのに」

クックッと松田が笑いながら言う

「そっそうゆうのも食べますよっ!」


「じゃあ、結構いける口なの?」

女将さんがそう言うと、松田が手を大きく違うと振った。

「こいつ酒はダメですよ、弱くて面倒臭いから」

ムゥッ…………分かっていても、そんな言い方ないのにぃ………

じゃあ剛平君は?と女将さんが聞くと、送って行くから今日は飲まないと返した。


ちゃんと送ってくれるんだ………

ちょっとホッとした。

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