その瞳をわたしに向けて
美月は小さく溜め息をついた

「週末にでも、いい店知ってるからって、食事に誘われました」

「一条がねぇ………行くのか?」

「行かないですっ断るの大変だったんですから」

松田は食事の手を止めて少々不機嫌になっている美月の顔を覗き見た

「なんで、お前よくそう言うの誘われるだろ」

視線だけ松田に向けて、食事を続ける美月

「誘われたって断ってます。行って何があるんですか?一対一で」

先輩だろうが、下心丸出しの食事の誘いにどうして行く必要があるというんだ

自分がどう思われたって構わない。行きたくない誘いは、はっきり断る

「もっと軽い奴だと思ってました?もしかして」

…………まあ仕方ないよね、この人の前でエロ美月発動しちゃったし

「いや、別に」


その後は、何となく食事に集中して、味についてポツリポツリと会話する程度だった


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